こんにちは。
埼玉県草加市、東京都足立区を中心に仕事をしている石材店、篠原石材の篠原匠です。
暖かい日が増えてきて、春が近づいてきました。
この時期、花粉が飛び始めると体にも症状が出てきますが、実はお墓にもうっすらと溜まって汚れの原因になります。
表面がざらざらしていたらお水をかけてタオルやブラシでこすっていただければと思います。
ちょっとしたことですが、こうするだけでも汚れのつき方が変わってきます。
さて先日、足立区の浄土真宗の墓地にて古いお墓を解体し、新しいお墓に建て直しました。
新しいお墓は洋型で、正面は「倶會一處(くえいっしょ)」と刻みました。
これは「仏説阿弥陀経」に出てくる言葉で「倶(とも)に一つの処(ところ)で会(あ)う」ということです。
簡単に言えば「阿弥陀さまのお浄土でまた共に会える」という意味で、浄土真宗の墓地ではこのように刻まれているお墓を見かけます。
古いお墓は昭和30年代のお墓で、全体的に汚れが溜まり後ろに傾いていたので、解体して基礎工事からやり直しました。
着工前はこのような感じでした。
それでは施工の様子をご紹介します。
施工の様子
納めてあるお骨はお施主様立会いのもと、取り出して確認をしていただきました。
その後古いお墓を解体、撤去し、土を掘削します。
そこに砕石を並べて転圧します。
転圧することで砕石同士のすき間が無くなり、地面が締まって傾きにくくなります。
転圧後、型枠と鉄筋をセットして生コンクリートを流し込みます。
日にちをおいてしっかり固まってから石の据付を行います。
モルタルを敷いて高さや位置を調整しながら据え付けます。
石と石のつなぎ目にはアンカーボルト+ステンレスL字金具やかすがいを入れて補強します。
石と石の接着面は耐震ボンドを入れて接着します。
耐震ボンドはエポキシ系とシリコーン系というタイプの違う二種類のボンドを使用しています。
それぞれ性質が異なるので、使う箇所を分けて使っています。
据付後、外から目地が出来ない部分には仮据えして高さなどを確認した後、一度石をどかして水を通さないシリコーン系のボンドを入れて再度据付けます。
外柵・丘カロート部分が完成しました。
この上にお石塔を据えていきます。
お石塔の部分は地震用免震ゲルの「泰震」を敷いて、耐震ボンドで接着します。
この「泰震」は特許を取得しているもので、当社ではクレーンが使える場所では標準でこの施工を行っています。
据付が終わったらマスキングテープで目地の周りを養生して、耐震ボンドを充填して仕上げます。
仕上げ後、拝石、花立、香炉を配置して完成です。
手前部分を広く取ったのでお参りがしやすい形になりました。
また、洋型になったので以前よりコンパクトに見えますが、カロート部分と納骨口がだいぶ広くなりました。
お引渡しはこれからですので、その前にもう一度お掃除をしてご納骨となります。
ご納骨の際には、ここで載せたような写真などを収録した施工記録をお渡しします。
完成後には見えない部分の施工もしっかり行ったことがわかりますので、ご安心していただけるかと思います。
最後までご覧いただきありがとうございました。
草加市・足立区でお墓のことなら、親身な対応・丁寧な施工の石材店
篠原石材工業有限会社