こんにちは。
埼玉県草加市、東京都足立区を中心に仕事をしている石材店、篠原石材の篠原匠です。
ここ何日かで朝晩肌寒い日が増えてきましたね。
さて先日、東京都足立区の寺院墓地で、お墓を建立しましたのでご紹介します。
三尺角(約0.9メートル角)の丘カロート型と呼ばれる形のお墓です。
お石塔は真壁小目石(長寿の石)、外柵は稲田石と両方とも茨城県産の石です。
そしてお石塔、外柵ともに国内で加工をした石を使っています。
いつもながら加工の状態も表面のツヤも申し分ない状態です。
施工の様子
いつも通りまずは工場で、下準備をしておきます。
下準備としてはおおむね下のような加工を行っておきます。
・カッターで切り込みを入れ、ノミで表面を凸凹にする「荒らし加工」
・各箇所で補強のために使うステンレス金具を取り付ける部分の穴あけ
・目地幅を均一にするための寸法合せ、仮組み
荒らし加工、高さ合せの詳細はこちらの記事をご覧ください。
2018/06/18 据付けの下準備をしました(高さ合わせ)
2018/06/06 据付けの下準備をしました(荒らし)
2017/10/16 雨の日には据付けの下準備を行います
工場での下準備と並行して、据える場所の基礎コンクリートを打設します。
基準の深さまで掘削して、砕石を敷き詰め、転圧して地盤を締めます。
その後、鉄筋と型枠を配置して、コンクリートを打設します。
しっかり固まるのを待って、石の据付を始めます。
いつも通りですが、完成後に見えなくなる部分に一手間加えて、より建てた時の状態が長持ちする施工をしています。
外柵部分は「かすがい」や「アンカーとL字ステンレス金具」を付けて補強します。
塔婆立ての柱は風の影響で動きやすいので、下の石とステンレスの芯棒でつないで補強します。
お石塔もいつも通り、地震用免震ゲルの「泰震」を入れて耐震ボンドで接着します。
これをやったから絶対大丈夫、というわけではありませんが、地震対策を何もしないのと比べればだいぶ地震には強い作りにはなっています。
各段の目地にも耐震ボンドを充填して、仕上げます。
最後に香炉と花立を置いて完成です。
開眼までまだ日にちが少しありますので、開眼前にもう一度全体を掃除してお引渡しとなります。
まとめ
完成後の全体の写真を見ると、表面のツヤがあることはもちろんですが、真壁小目石、稲田石ともに白い石目なので、だいぶ明るく見えます。
特に外柵で使っている稲田石は別名「白い貴婦人」とも呼ばれ、その白さが最大の特長です。
真壁小目石も関東では圧倒的な実績を誇る石です。
二年ほど前になりますが、この二つの石の採石場を見学していましたので、その時の記事も参考にしていただければと思います。
最後までご覧いただきありがとうございました。
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篠原石材工業有限会社