こんにちは。
埼玉県草加市、東京都足立区を中心に仕事をしている石材店、篠原石材の篠原匠です。
連日35度を超える暑さで、ただ外にいるだけでも汗をかいてしまうくらいですね。
ここ何日かは外で作業をする際には大きなパラソルを持って行って差しています。
そうでもしないと体力的にかなり厳しい今日この頃です。
さて、先日お墓の外柵の石を据え付けてきましたので、その様子をご紹介します。
この日は外柵二段と塔婆立を据え付けました。
時間の都合だけを考えればもっと進めることもできますが、モルタルで据え付けているのでしっかり固まってから重ねるようにしています。
根石(一段目)の施工
さて、まずは一段目を据えた後の写真がこちらです。
この段ではポイントを3つご説明します。
■ポイント① : 荒らし
石の上の面がでこぼこしていますが、これは石が重なるところを荒らしているためです。
当社ではモルタル施工の部分については、この「荒らし作業」を自社で行ってから据え付けています。
※「荒らし作業」の詳細については、こちらの記事をご覧ください。
据付けの下準備をしました(荒らし)
雨の日には据付けの下準備を行います
■ポイント② : かすがい & 注ぎトロ
また、四隅の石の継ぎ目部分が灰色っぽくなっていますが、これは注ぎトロといって石と石の隙間にやわらかく練ったモルタルを流し込んでいるためです。
石同士のつながりを強固にするよう、ステンレス製の「かすがい」を入れてその上にモルタルを流し込んで固定しています。
もちろんこの部分も荒らしていますので、モルタルが入って固まればかなり強固なつくりになります。
■ポイント③ : 風穴
後ろ側の石には穴を開けて、カロート(納骨室)内の湿気が抜けるようにしています。
外からゴミや虫が入らないよう、ステンレス製の網蓋をつけています。
均し(二段目)の施工
次に二段目の均し(ならし)と呼ばれる石を据え付けます。
一段目と同様、石と石の隙間はには注ぎトロを流し込んでいます。
ただし一段目と違う点として、この段の上面は完成後も見える部分になりますので、かすがいではなくL字金具というステンレスの補強金具をコーナー部分につけます。
塔婆立の施工
次に塔婆立を据え付けます。
当たり前ですが、塔婆立にはお塔婆を入れますので、風の影響をとても受けます。
古いお墓では、ダボを入れていなかったり、セメントを敷いて置くだけという施工が普通でしたので、風や地震に耐えられず動いてしまっているものが多く見られます。
また、塔婆立は見てのとおり、細くて縦に長いパーツですので、ほかの石とは少し異なる施工を行います。
■ポイント① : ステンレスのダボ
それが「ステンレスのダボ(芯棒)」を入れることです。
そのためにあらかじめ、塔婆立の石と、その下の石に穴を開けておきます。
■ポイント② : 耐震ボンドを充填
写真のダボの下のほうに付いている白いものは耐震ボンドです。
耐震ボンドを穴に充填することでさらに固定効果が増します。
(もちろん上に乗る塔婆立の穴にも耐震ボンドを充填します。)
こうした対策を行うことで風や地震に強い塔婆立になります。
まとめ
今回は外柵の据付について詳しくご紹介しました。
言わずもがなですが、外柵はお石塔の土台となる大事な部分ですので、強固に作らなければいけません。
そのために行っている当社の施工について、その意味が少しでも伝われば幸いです。
次回はお石塔を据え付ける様子をご紹介したいと思います。
最後までご覧いただきありがとうございました。
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