こんにちは。
埼玉県草加市、東京都足立区を中心に仕事をしている篠原石材の篠原匠です。
だいぶ日が延びたなぁと感じる今日この頃です。
日差しも強くなってきて、日焼けに弱い私には日焼け止めが手放せない時期になってきました。
さて、本日はお戒名刻みとそれに伴う文字と家紋の白塗料を入れるメンテナンス作業を行いました。
お戒名刻みについては、以前こちらの記事で詳しくご紹介しました。
ですので、今回は白塗料入れのメンテナンス作業について、写真を交えながらご紹介したいと思います。
白塗料を入れる理由
当社が仕事をしている地域では、基本的に白系統の石の小さい文字には白い塗料を入れます。
その理由は白い石だと磨いた部分と彫った部分の色の違いが出にくく、文字が読みにくいためです。
光の向きによっては文字が彫ってあることすらわからない場合もあります。
ちなみに上の写真を見てのとおり、正面の文字は、サイズが大きいので影が出来てしっかり見えます。
また黒系統の色の濃い石だと磨いた部分は黒いですが、彫った部分は白っぽく見えるので白塗料を入れなくても比較的文字がはっきり見えます。
作業前の状況
◆まずは彫った直後の写真です。
かなり寄っているのでお戒名の文字は見えるかと思いますが、下の小さい文字、「平成」「俗名」のあたりは見えにくいかと思います。
◆こちらは建て年号の文字です。
建てたときに白塗料を入れてあるので、読むには問題ありませんが文字の中に汚れが入って少し読みづらくなっています。
◆こちらは家紋です。
家紋は見えますが、下半分は白塗料がすっかり取れてしまっています。
※当社で新規に彫る際は、原則白い石でも白塗料は入れませんが今回は他社で建立された墓石のメンテナンス依頼でした。
これらの部分に白い塗料を入れていきます。
塗料がよく付くように、汚れをしっかり落としてから白塗料を塗っていきます。
作業前後の比較
作業を終えた写真がこちらです。
どれくらい変わったのか、わかりやすくするため作業前後を並べてみます。
いかがでしょうか。
白塗料を入れることで文字が読みやすくなるのはもちろん、石自体が明るく新しくなったように見えませんか?
こちらで紹介する都合上、一部をクローズアップしていますが、全体で見るともっと明るくきれいに見えます。
まとめ
今回は白塗料を入れるメンテナンス作業についてご紹介しました。
当社にお戒名刻みなどをご依頼いただいた場合、すでに彫ってあるお戒名の白塗料入れについては無料で承っています。
(作業の範囲や納期などの条件にもよりますが)
作業前後の比較を見ていただいた通り、塗料を入れるだけでお墓全体のイメージがガラッと変わります。
- 文字が読みづらい
- 塗料が落ちてしまった
- 法事の前にきれいにしたい
こういった場合にはぜひご相談いただければと思います。