施餓鬼(せがき)ってなーに?

こんにちは。
埼玉県草加市、東京都足立区を中心に仕事をしている石材店、篠原石材の篠原匠です。

 

ゴールデンウィークも過ぎて、過ごしやすい日が多くなってきました。
(今日は雨で気温も三月並らしく寒いですが・・・)

 

さて、当社が仕事をさせていただくお寺ではこの時期と夏の時期に「施餓鬼会(せがきえ)」という行事を行うお寺が多くあります。

私たちはその準備や片づけなどを手伝いに行ったりします。

法要

このブログをお読みの方の中にも、施餓鬼会に参加したことがあったり、施餓鬼会という言葉を聞いたことがあったりする方がいらっしゃるかもしれません。
 
ということで、今回は簡単に施餓鬼会がどういう行事なのかご紹介したいと思います。

 

 

施餓鬼ってなーに?

施餓鬼という言葉ですが、読んで字のごとく「餓鬼」に「施す」という法会行事です。
「施食会(せじきえ)」や単に「お施餓鬼」と呼んだりもします。
 
浄土真宗以外の各派で多く行われる行事で、地域にもよりますがお盆の前後に行われることが多いようです。
 
普段、ガキという言葉は「悪ガキ」「ガキ大将」など、ちょっと悪い子どもを指すときに使われたりしますが、仏教用語では輪廻転生する六道のうちの一つで、生前にむさぼる心を持っていた人や、卑しい行為をした人が赴く世界とされています。

餓鬼
(餓鬼 Wikipediaから引用)

餓鬼は常に飢えや乾きに苦しんでいますが、食べ物を口にしようとしてもそれが炎になって食べられなかったり、水を飲もうとしても血膿になって飲めなかったりという恐ろしい世界です。
 
その餓鬼に飲食の施しをするのが施餓鬼会と言われています。
 

 

施餓鬼の始まりは?

僧
お釈迦様の弟子のひとりである阿難(アーナンダ)が修行をしていると、一匹の餓鬼が現れこう言いました。
 
「あなたの顔には死相が出ているから、あと三日しか生きられないだろう。」
 
これを逃れるためには餓鬼に飲食の施しをすれば良いとお釈迦様に言われ、実行したところ危機を脱して長生きした、という話が施餓鬼の始まりとされています。
(由来には諸説あります。)
 
中国では、六世紀のはじめの梁の武帝の時代から施餓鬼の法会が行われ、水陸に食物を投げて供養をしたことから「水陸会」とも呼ばれています。

中国では古くから血色思想という、この世で飲食を施す人がいないと死者が鬼となってさまよい出るという信仰があり、これが仏教の説話と結びついて施餓鬼会が行われるようになったとも言われています。
 
日本には平安時代中ごろに伝わり、今日に至っているそうです。
 

まとめ

施餓鬼会についてご紹介しましたが、いかがだったでしょうか。
 
施餓鬼会では法要だけでなく法話会があったり、お茶や食事をふるまったりするお寺もあります。
お寺から案内が届いている方がいらっしゃれば、一度参加してみてはいかがでしょうか。
 

また施餓鬼会では、飲食の施しのための「施餓鬼棚」という棚を設置して食べ物をお供えします。

もし施餓鬼会に参加される方がいれば、そんなところに注目してみたり、その棚が設置してある意味やご紹介した内容を思い出していただければ嬉しく思います。

最後までご覧いただきありがとうございました。

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篠原石材工業有限会社

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