こんにちは。
埼玉県草加市、東京都足立区を中心に仕事をしている石材店、篠原石材の篠原匠です。
10月7日の夜に、東京都足立区、埼玉県川口市などで震度5強の地震がありました。
当社がある草加市でも震度5弱でしたので、強い揺れを感じました。
家の中の物はほとんど影響はありませんでしたが、翌日各墓地を点検して回りました。
一通り回ってみたところ、お墓の本体であるお石塔部分は倒壊等の被害はありませんでしたが、燈籠や丸墓誌、塔婆立は倒れたり、落ちてしまったりしていました。
いずれも古いもので、耐震施工のようなことはしておらず、ほぼ置いただけのような状態でした。
また、納骨口の蓋石で厚みがないものや目地止めしていないものもいくつか倒れて破損してしまっていました。
このようなことがあるので、当社で納骨をしたところは目地止めをして簡単に外れないようにしています。
また、この形を新規で建てる場合には、蓋の厚みを十分に取って動きづらい形にしています。
補修の様子
取り急ぎ、その場では二次被害が出ない状態にしました。
その中でお施主様と連絡が取れて補修の依頼があったものについては、補修を行いました。
先の丸墓誌は石に穴をあけてステンレスの芯棒(ダボ)を入れて、セメントで固定しました。
接着面全体にもセメントを入れてガタが出ないように(グラグラ揺れないように)据え直しました。
燈籠はすでにだいぶ傷んでおり、穴をあけるなどの加工はしづらいので、接着面をきれいに洗浄して耐震ボンドで接着しました。
まとめ
今回に限らず地震による被害全体を通して言えることですが、古いものは地震の影響を受けやすいです。
耐震施工をしていないことが多いのもありますが、老朽化によって目地や敷いたモルタルが外れてグラグラしていたり、接着面が外れてしまっていたり。
こういう部分は地震の被害がある前から、見ればわかる状態、触ればわかる状態のものがほとんどです。
そういうものを見つけたら、なるべく早めに対策を行うことをお勧めします。
お墓参りの時にはお掃除をしながら、揺れている石がないか、目地部分が離れていないかなど、見て、触って、ご確認をお願いします。
最後までご覧いただきありがとうございました。
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篠原石材工業有限会社