こんにちは。
埼玉県草加市、東京都足立区を中心に仕事をしている石材店、篠原石材の篠原匠です。
春のお彼岸はお墓参りに行きましたか?
日曜日は春の嵐になると天気予報で言っていたため、お中日でもある土曜日にお参りが集中したような気がします。
暑さ寒さも彼岸までの言葉通り、ここからは春の気候になりそうですね。
さてそのお彼岸前ですが、東京都足立区の寺院墓地でお墓を建てました。
三尺角の敷地に丘カロートで和型のお石塔です。
この広さだと施工例の多い形です。
お石塔は福島県産の紀山石、外柵は茨城県産の真壁中目石を使用しました。
どちらも国内で加工した石です。
紀山石はやや細かい石目で均質なので、落ち着いた雰囲気が出るのが特徴的です。
和型のお石塔にはとてもマッチします。
施工の様子
まずは着工前の写真です。
更地の場所でしたので、まずは基礎コンクリートを打つために掘削をします。
そこに砕石を敷いてランマーで転圧して地面を締めます。
転圧が終わったら、型枠と鉄筋を配置します。
真ん中にはコンクリートを打たず、土の部分を残します。
ここは水抜きと将来骨壺がいっぱいになった時にお骨を空けるためにこのようにしています。
生コンクリートを入れて均したら、しっかり固まるまで時間を置きます。
コンクリートが固まったら石を据え付けます。
いつも通りになりますが、石のつなぎ部分はステンレスの金具で補強も行います。
根石にはかすがいを入れて、注ぎトロ(柔らかく練ったモルタル)を流しこんでがっちりと固定します。
上面が見える石はアンカーボルトを打ち込んで、L字の金具で補強します。
塔婆立てはステンレスの芯棒を入れて、耐震ボンドで接着します。
敷地と通路の都合上、墓地用クレーンが入れられないため、お石塔は泰震パッドではなく耐震ボンドとステンレスの金具を用いる施工にしています。
各接着面には耐震ボンドを充填します。
中台と上台の石には穴を開けてアンカーボルトを打ち込んでL字金具でつなぎます。
据付が終わったら目地部分にもたっぷり耐震ボンドを充填してきれいに仕上げます。
香炉と花立を配置して完成です。
開眼当日には納骨も合わせて行い、無事にお引渡しができました。
完成後には見えなくなる部分も施工記録としてまとめてお渡ししていますので、ご安心いただけるかと思います。
お墓は長く付き合って守っていくものですので、年月を経てもなるべく変わらず長持ちするように心がけて提案、施工をしています。
それに加えて、アフターサービスとして点検やお掃除なども行ってきれいな状態が続くように心がけています。
今後とも末長いお付き合いのほど、よろしくお願いいたします。
最後までご覧いただきありがとうございました。
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