こんにちは。
埼玉県草加市、東京都足立区を中心に仕事をしている石材店、篠原石材の篠原匠です。
前回の続きでお盆についてです。
お盆の意味や由来については前回の記事をご覧ください。
<お盆ってなーに? ~その1~>
今回はお盆の準備やその流れをご紹介したいと思います。
お盆の準備
地方や宗派によって違いはありますが、ここでは基本的なことをご紹介します。
ご先祖様の御霊を迎えるにあたって、まずはお仏壇、お墓の掃除をします。
お迎えの前(13日の朝くらい)までには、お仏壇の前にお盆棚を作ってお供えをします。
お盆棚は専用のものでも、小さな折り畳み式の机などでも良いと思います。
そこにお仏壇からお位牌を移し、
・精霊馬(きゅうりの馬となすの牛)
・水の子(きゅうりとなすを賽の目に切って洗ったお米と混ぜたお供え)
・仏花
・精霊膳 などをお供えします。
その横にはお盆提灯も設置します。
なすときゅうりで作る精霊馬の意味って?
きゅうりは速く走れる馬に見立てられ、あの世から早く家に戻って来られるように。
なすは歩くのが遅い牛として見立てられ、少しでもこの世にいる時間を長くできるように。
ご先祖様に少しでもこの世にいてほしいという願いがこもっています。
お盆の流れ
<13日>
お墓参りに行き、御霊を迎えます。
夕方には盆提灯に火を灯し、玄関先や家の入口で迎え火を焚きます。
<14~15日>
精霊膳をお供えします。
僧侶に読経してもらったり、菩提寺で合同法要がある場合は参加します。
地域によっては親戚を招いて会食をしたりします。
<16日>
ご先祖様の御霊を見送るため、玄関先や家の入口で送り火を焚きます。
<余談>お盆に関連する行事
お盆に関連して一般的には「盆踊り」がよく知られていると思います。
この盆踊りももともとは、お盆に戻ってきた霊を迎えてなぐさめ、またこれを送り出すために始まったものと言われています。
別の話では母親を餓鬼道から救った目連というお釈迦様の弟子が、喜んではねたことが盆踊りの始まりとされ、それが日本の念仏踊りと合体して各地に普及したという説もあります。
また送り火に関しては、京都五大山の送り火「大文字焼き」がとても有名です。
他にも長崎や盛岡などで行われる「灯篭流し」「精霊流し」も帰ってきた御霊を送り出すお盆の習わしとして有名ですね。
まとめ
今回は夏の仏教行事であるお盆について、二回にわたってご紹介しました。
お盆は日本人の生活に密着している季節の行事とも言えると思います。
今年のお盆は、お休みするだけでなく帰ってくる個人の御霊に思いを馳せてみてはいかがでしょうか。
最後までご覧いただきありがとうございました。
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