こんにちは。
埼玉県草加市、東京都足立区を中心に仕事をしている石材店、篠原石材の篠原匠です。
昨年10月に発生した震度5強の地震で倒れてしまっていた塔婆立ての補修を行いました。
もともと塔婆立ての倒壊対策として、石に凸凹のほぞ穴加工がされていましたが、その周りの部分がスカスカになってしまっていました。
おそらく建てた時からの施工不良があり、経年劣化もあったところに今回の地震が来て倒れてしまったものと思われます。
被災直後はこのような状態でした。
墓所の後ろから撮った写真です。
とりあえず一旦、柱と金具を外して、加工をしてから据え直します。
補修の方法としてはほぞ穴に加えて、下の石と塔婆立ての石に穴をあけてステンレスの芯棒を入れてつなぎました。
ほぞ穴の周りにもセメントペーストをしっかり入れて固定しました。
施工時の写真です。
塔婆立ての柱をひっくり返して、下になる面に穴をあけました。
その穴にステンレスの芯棒を入れてセメントペーストを流し込んで固定します。
下の穴にも同じようにセメントペーストをたっぷり入れて、据付時にややあふれてすき間がなくなるようにしておきます。
お塔婆を差す部分のはしご状の金具の穴にもセメントをしっかりと入れて補修しました。
セメントが固まればがっちりと固定されます。
周りを掃除して施工完了です。
今回の施工で地震にも風にも強くなりました。
塔婆立ては縦長の形状であることに加えて、普段から風の影響を受けやすい部分です。
その分ダメージも受けていますので、金具の周りのセメントが落ちていたり、ずれているのが見えたりしたら、早めの補修をお勧めします。
地震や台風で倒れてから直すということになると、形の都合上、一度取り外して直す必要があり大規模な修繕になってしまいます。
心配なことがありましたら、「うちのお墓は大丈夫?」とご連絡ください。
最後までご覧いただきありがとうございました。
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篠原石材工業有限会社