こんにちは。
埼玉県草加市、東京都足立区を中心に仕事をしている石材店、篠原石材の篠原匠です。
梅雨まっただ中という感じの今日この頃です。
今年の梅雨はとにかく雨が降る日数が多いですね。
気持ちも晴れず、蒸し暑い日が続きますが体調管理には気を付けて過ごしましょう!
さて先月にはなりますが、東京都足立区の寺院墓地にて、五輪塔を建てました。
もともとお石塔がありましたが、今回ご先祖様供養のための五輪塔を建て、お骨を納める新しいお石塔も建てました。
五輪塔ってどんなお墓?
五輪塔は万物を構成するとされる五大要素の「地・水・火・風・空」を表した石塔です。
上からそれぞれを表す形で作られています。
平安末期~江戸時代まで全国各地で建てられていて、昔はお墓と言えば五輪塔でした。
江戸時代~現在に多く見られる角柱形のお墓は、五輪塔の地輪だけが残った形とも言われています。
各宗派で言い方は違いますが、五輪塔を建てると往生・成仏できるという教えがあり、現在でも仏塔として五輪塔が建てられています。
(五輪塔の宗教的解釈は難しく、私も勉強中ですので他の回にまとめてみたいと思います)
施工の様子
前置きが長くなりましたが、施工の様子をご紹介します。
まずは施工前です。
墓地の大きさは8尺×12尺(約2.4m×3.6m)と、当社が仕事をしているエリアではかなり大きい墓地です。
このうち今回は外柵はそのまま残して、中だけを工事します。
まずはお骨を取り出し、お石塔部分を解体します。
カロートも新しくするため、墓所の後ろ半分は中の土などもすべて取り出します。
墓誌も新しいものを建てるので、取り外します。
墓誌だけ外そうにもがっちり固まっていて外れないので、台ごと動かしました。
台が半分以上埋まっていたので、なかなか外れず苦労しました。
赤線の部分まで土の中に埋まっていました。
埋まっていた部分も合わせると大きな石で、吊り上げると結構な重さです。
慎重にゆっくりと取り外しました。
ここまで進むとこんな感じです。
この後、墓誌を入れる左前のスペースの土を掘り進めて、解体撤去作業は完了です。
さらっと書きましたが、今回の工事で一番大変だったのがこの土の掘削でした。
外柵をそのまま残すという工事の都合上、重機は使えないので人力での作業になります。
土の中にも大きい石が埋まっていたのでそれを取り出すのと、中の土を外に運び出すのが大変でした。
なんとか掘削が終わった状態が下の写真です。
石を据える部分で、基礎コンクリートがなかったところは打ち足しておきます。
ちなみにここは墓誌が載るところです。
工事としてはここまでで一区切りです。
この後、外柵のクリーニング → 石の据付と進んでいきます。
(それぞれ長くなるので、回を分けてご紹介します。)
最後までご覧いただきありがとうございました。
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