こんにちは。
埼玉県草加市、東京都足立区を中心に仕事をしている石材店、篠原石材の篠原匠です。
東京都足立区の寺院墓地にて、洋型のお墓が完成しました。
石はインド産のM1-Hという石です。
写真で見ると黒っぽく見えますが、実際は深緑のような落ち着いた色味をしています。
吸水率も低く、硬さもある石で、道具を当てると金属に近いような甲高い音が響きます。
特に洋型のお墓でよく選ばれる人気の石種だと思います。
施工の様子
すでに基礎コンクリートがある敷地でしたので、石の据付からご紹介します。
今回は接着面をボンドで接着する方法で施工しています。
据付の際には位置や水平、垂直を確認して施工していきます。
位置や高さが決まったら石と石の接合部にはかすがいを入れます。
その後、耐震ボンドを充填して、しっかりと固定します。
他の接着面も耐震ボンドを入れて接着します。
左側と後ろ側は据付後に外から目地ができないため、水が入らないようにあらかじめ据付時に水を通さないボンドをはみ出さないように入れておきます。
かすがいを入れられない石のコーナー部分はアンカーボルトを打ち込んで、ステンレスのL字金具で補強します。
この上にお石塔を据え付けていきます。
各段に地震用免震ゲルの「泰震」を入れて、耐震ボンドもしっかり付けて接着します。
墓誌台も耐震ボンドで接着しながら据え付けて、目地部分を仕上げます。
周りに付かないようマスキングテープを貼って養生をしてから、黒のシリコーンボンドを充填して平らに見栄え良く仕上げます。
墓誌台が固まってから墓誌を据え付け、花立、香炉を配置して完成です。
まとめ
奥行きよりも間口が広い敷地のため、横長の洋型のお墓がゆったりと建っているように感じられます。
石の色味が落ち着いている色なので、四角い形ばかりだと重厚感が出てきますが、今回は花立や香炉に丸みがあり、ゆったりとしたイメージが出ています。
形や色によって、受け取るイメージがずいぶん変わってきますので、お墓を建てる際にはそのあたりも考慮していただけるとよりイメージに近いお墓が完成すると思います。
もちろん打合せの際には、石そのものについてだけでなく、イメージや周囲との調和という点からもお話をさせていただきますのでご安心ください。
最後までご覧いただきありがとうございました。
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