こんにちは。
東京都足立区、埼玉県草加市、川口市を中心に仕事をしている石材店、篠原石材の篠原匠です。
前にも書いたことがあるかもしれませんが、私は埼玉県石材業協会青年部という業界団体に加入しています。
そこでは主に情報交換や知識・技術の研鑽、親睦交流などを行っています。
先日は「墓石用接着剤の正しい使い方」と題し、接着剤を作っている会社の方をお招きして、接着剤について様々なことを教えていただきました。
お墓の工法として、従来はセメントやモルタルを使用した据え付け方が一般的でしたが、最近では石材用接着剤(耐震ボンド)を使用した据え付け方が多くなっています。
特に東日本大震災以降は墓石も耐震施工という面が注目されるようになり、弊社でもそのお墓の状況に合わせた耐震施工を行っています。
そんな耐震施工ですが、耐震ボンドでの接着などが採用され始めて、まだ20年ほどということもあり、経年による変化や有効性については精度の高いデータがありませんでした。
もちろんメーカーの試験データなどはありますが、実際の環境ではどうなるかというと正直未知数なところがありました。
自社施工のお墓の経年の変化はもちろんチェックしていますし、自社以外のお墓についても墓地で確認したりしています。
色々なお墓を外から見る限り、目地部分の劣化はどのお墓でも多かれ少なかれあるようです。
特にモルタルなどの上に耐震ボンドで目地をしたものは明らかに剝がれていますし、目地幅が狭いものについてもかなり傷んでいるように見えます。
一方、解体しないとわからない内部については、適正な施工をしていれば、そこまでの劣化はないように見受けられます。
しっかりボンドの量を守って施工してあるお墓は解体するのもとても苦労します。
そのような知識、経験を踏まえて、弊社で施工したお墓については今後、施工後一定期間が経過した際には、目地部分の接着剤の打ち替えのご案内をさせていただこうと考えています。
住宅などでは当たり前のメンテナンスですが、お墓も適切なメンテナンスをした方が、長く良い状態が続きます。
その基準になる条件や経過年数などは検討中ですが、ご案内をした際には是非メンテナンスを前向きにご検討いただければと思います。
最後までご覧いただきありがとうございました。
草加市・足立区でお墓のことなら、親身な対応・丁寧な施工の石材店
篠原石材工業有限会社