こんにちは。
埼玉県草加市、東京都足立区を中心に仕事をしている石材店、篠原石材の篠原匠です。
12月に入りすっかり冬らしい気候になっていますね。
もうあっという間に年末ですので、今年中にやるべき仕事をしっかり終わらせられるよう頑張っていきたいと思います。
さて先日、東京都足立区の寺院墓地にてお墓を建てましたので、ご紹介します。
お石塔はSPIと呼ばれるポルトガル産の白御影石、外柵は福島県産の花塚みかげ石を使っています。
お石塔のSPIは石の目がやや細かく、あまりムラが多くない石なので落ち着いた雰囲気になります。
当社での建立実績も結構ありますので、安心してお勧めできる石です。
施工の様子
更地だったところに新規で建てるので、まずは掘削して基礎コンクリートを打設して石を据えていきます。
いつも通り、石と石の接着面はあらかじめ工場で「荒らし」の作業をしておきます。
下の写真を見ると石の真ん中がくぼんで凸凹しているのがわかると思います。
この作業をしておくことで、モルタルのつきが良くなってより頑丈な作りになります。
工場での下準備としては、荒らしの他にもステンレス金具を入れる穴を開けたりして、据付けの準備をしておきます。
現場での施工もいつも通りの内容ですが、モルタルで据えるだけでなく、ステンレスの金具で補強もしていきます。
一段目のコーナー部分にはかすがいを入れて、石と石の隙間にはつぎトロ(柔らかく練ったモルタル)を流し込んで、がっちり固定します。
この段の後ろの石には風穴を開けて、カロートの湿気が溜まらないようにしています。
穴を開けただけだと外からごみや虫が入ってしまうので、ステンレス製の網蓋をつけています。
石の上面が見える二段目の石には、コーナー部分に穴を開けて、アンカーボルトを打ち込み、ステンレスのL字金具で補強します。
風の影響を受けやすい塔婆立てにはステンレスの芯棒(ダボ)を入れて、耐震ボンドで固定します。
こうすることで強風が吹いた際や地震の際にもずれたり倒れたりしにくくなります。
この上にお石塔を据えていきます。
中台が一枚ものではなく合わせの形なので、耐震ボンドで接着をして、中台と上台はアンカーボルトとL字金具で補強します。
最後に竿石も耐震ボンドで接着して完成です。
外柵とお石塔ともに分類では白御影石となりますが、石の目の大きさや色味が結構違うので、コントラストが映えるお墓に仕上がりました。
形も凹凸が少ないので、汚れにくくまた掃除がしやすい形ですので、建てたときの状態が長く続くと思います。
末長くお参りしていただければ幸いです。
最後までご覧いただきありがとうございました。
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