こんにちは。
埼玉県草加市、東京都足立区を中心に仕事をしている石材店、篠原石材の篠原匠です。
11月に入って天気が良い日が多く、現場での仕事が進むので助かっています。
先日、東京都足立区の寺院墓地にて、お墓の建て直し(リフォーム)を行いました。
元々同じ敷地にお墓がありましたが、外柵・カロート部分が古くなっていたので、一度解体して、基礎コンクリートを打ち直して、外柵を新しい石で建て直しました。
お石塔は外した段階でクリーニングをして、再度同じ石を据え付けてました。
まずは完成後の写真です。
施工の様子
着工前はこんな形のお墓でした。
白河石の外柵でその周りを大谷石で囲ってありました。
敷地の広さを十分に使えていませんでしたので、新しくする外柵ではこの大谷石の部分まで広げて、カロートも広く取れるように設計してあります。
まずは解体をして、地面を掘削した後、砕石を入れて、転圧します。
型枠、鉄筋を配置してコンクリートを打設します。
しっかり固まってから石の据付けを始めます。
今回は構造上、接着面は耐震ボンドで接着します。
基礎コンクリートと触れる一番下の部分は、いつも通り工場で表面を荒らして、モルタルがよくくっつくようにしておきます。
後から目地が出来なくなる部分は、据付けの時に目地用の耐震ボンドを充填して水が入らないようにしておきます。
下の写真の白いボンドが二色を混ぜてがっちり固まるエポキシ系のボンドで、グレーのボンドが目地に使うシリコーン系の水を通さないボンドです。
石と石のコーナー部分にはL字のステンレス金具をアンカーボルトでとめて補強します。
塔婆立ての柱は風の影響を受けやすいので、いつも通りステンレスの芯棒を入れて耐震ボンドで固定します。
四枚合わせの下段(芝台)も耐震ボンドで接着のうえ、外柵と同じようにL字のステンレス金具をアンカーボルトでとめて補強します。
一枚ものの石よりはどうしても動きやすくなってしまいますが、耐震ボンドとステンレス金具で補強することで、強度を保ちます。
中台も合わせの形なので、耐震ボンドで接着をして、中台と上台はアンカーボルトとL字金具で補強します。
最後に竿石も耐震ボンドで接着して完成です。
全体的にすっきりした形のお墓が完成しました。
細かい隙間がないので、汚れが溜まりにくくお手入れがしやすい形だと思います。
また、以前のお墓と並べてみると、敷地の広さをしっかりと活かして、ゆったり広々とした形になったのがわかります。
このようにお墓のリフォームでは、古くなった石を新しくするだけでなく、他にも色々と解決できる点があります。
例えばこんなことが解決できます。
・最新の技術を使った耐震施工を行う
・狭かったカロートや納骨口を広くする
・隙間の少ない掃除がしやすい形に変える
・お石塔前のスペースを広く取ってお参りがしやすい形にする
現在のお墓でこういった不便な点がある場合は、お墓のリフォームで解決できることもありますので、ぜひとも一度ご相談いただければと思います。
最後までご覧いただきありがとうございました。
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