埼玉県草加市、東京都足立区を中心に仕事をしている石材店、篠原石材の篠原匠です。
少しずつ暖かくなって過ごしやすい日が増えてきたような気がします。
暖かくなるのは嬉しいですが
早くも来ました! 花粉が・・・
もうすでに鼻水とくしゃみが出ています。
例年はそこまでではないので、今年はひどくなりそうな予感がします。
さて暖かくなってくる少し前になりますが、足立区の寺院墓地でお墓を建てましたのでご紹介します。
外柵に羽目という柵石を付けた、和型石塔のお墓です。
お石塔は茨城県の「真壁小目石」、外柵は福島県の「はなつかみかげ石」を使いました。
どちらの石も国産の国内加工ですので、品質も見栄えもとても良いものです。
また、関東近郊では過去の使用実績も多いため、年数が経った後の状態も見られるというのは、とても心強いものです。
お墓は代々にわたって守っていくものですので、建てた時の状態が長く続くに越したことはありません。
また、雨の日も雪の日も酷暑の日も外にあるものなので、経年変化が読めない石はお墓の材料として勧めにくいという面もあります。
だからこそ実績というのはとても大きいメリットになります。
施工の様子
今回も墓地全体で基礎コンクリートが打ってある墓地でしたので、石の据付の様子からご紹介します。
基礎コンクリートの上に据える一番下の石は、いつも通り、あらかじめ工場で接着面を凸凹にする「荒らし」の作業を下準備として行っています。
今回は構造上、いつも使っている「かすがい」の代わりに基礎コンクリートと石の下面に穴を開けて、ステンレスの芯棒を入れて石が動かないようにしました。
下の写真の状態ではグラグラなので、穴にはセメントペーストを充填して据え付けていきます。
その上の段も同様に石に穴を開けてステンレスの芯棒を入れています。
こちらは石同士の接合面なので、耐震ボンドを穴に充填して接着します。
手が入らずどうしても後から目地が出来ない部分は、据付時に耐震ボンド(下の写真の黒いボンド)を充填しておいて外から水が入らないようにしています。
ここまで据えるとこんな形です。
次に下段(芝台)の石を据え付けます。
いつも通り、耐震ボンドを充填して接着した上で、コーナー部分はアンカーボルトとL字のステンレス金具で補強しています。
この上のお石塔も、これまたいつも通り地震用免震ゲルの「泰震」を入れています。
水平や位置を確認したら、耐震ボンドを十分に充填して接着します。
お石塔を据え付けた状態がこちらです。
今回は最後に羽目(柵石)と前の柱を据え付けます。
特に柱は縦長で揺れやすい形なので、ここにもステンレスの芯棒を入れて耐震ボンドでしっかり接着します。
柱まで据え付ければ、石の据付は完了です。
最後に水鉢と香炉を配置して完成です。
まとめ
今回は構造上、いつもとは施工方法が多少違ったり、石を据え付ける順番も少し変えたりしました。
石を据え付ける順番は大体決まっていますが、今回に限らず、墓地の広さや形などによって最適と思える順番に変えています。
それによって仕上がりの良さが向上することはもちろんですが、仕事のしやすさも考えることで少しずつ人工(手間)を減らすこともできます。
こうした積み重ねが結果的には価格に反映されることになるので、施工する側だけでなく実はお客様にも得があります。
篠原石材は規模は小さいですが、臨機応変に対応できる点は強みだと思いますので、今後も色々と考えてお客様のためになることはどんどんやっていきたいと思います。
今後ともよろしくお願いします。
最後までご覧いただきありがとうございました。
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