こんにちは。
埼玉県草加市、東京都足立区を中心に仕事をしている石材店、篠原石材の篠原匠です。
お彼岸前になりますが、東京都足立区の寺院墓地で行ったお墓の建て直しの様子をご紹介します。
今回は古い大きな墓所を解体した後、墓地を四分割して一つ目のお墓を建てる工事でした。
もともと建てた時期が古くもうお骨が納められなかったことや、隣のお墓と外柵が共有になっていたこともあり、このタイミングで建て直しをご依頼いただきました。
また、墓地の継承についてもお寺のご住職に相談したところ、親族で四分割して使用することを認めていただいたということで、今回ご紹介するような工事になりました。
施工前の様子
まずは施工前の写真です。
手前には大きな木が生えていました。
またカロート(納骨室)がお地蔵様の下にあり、納骨の際にはお地蔵様をいったん外に出して納骨をしていました。
右の写真を見ると、外柵の部分が隣とつながっているのがわかるかと思います。
隣のお墓ではこの外柵をまだ使いますので、今回解体するお墓の部分だけをなくして、隣のお墓の部分は再度据え直しを行います。
解体 (木の伐採と根っこの除去)
まずは手前の通路の解体と木の伐採、根っこの除去をしました。
この木も立っているとそこまで大きく見えませんが、少しずつ切って地上に下ろすとかなりの量になります。
チェーンソーやのこぎりなどを駆使して、切っては下ろし、小さくしてから運んでと、とにかく時間がかかります。
また、これだけの木になると根っこもしっかり張っているので、取り除くのがとても大変です。
右の写真が木を切って根っこが出てきたところです。
ここから周りの土を取り除きながら根っこも切って取り除いていきます。
解体 (石塔部分の解体)
根っこを取り終わったところで、今度は石塔部分を解体していきます。
石塔はコンクリートの上に洗い出しをしてあるつくりだったので、上の方から少しずつハンマードリルで崩していきます。
笠が大きく縦に長い形は不安定に見えますが、それをカバーするために構造はしっかりしていました。
鉄筋が入っていて、接着面も簡単には動かないようはめ込むような形で作ってあり、解体には苦労しました。
下の写真は解体の途中です。
余談ですが、解体工事をしていると、どういったつくりが壊れにくいかや施工の方法による耐久性の違いなど、色々勉強になります。
解体が大変ということはそれだけしっかりしているということになるので、いつか自分の建てたお墓を解体することがあれば大変であってほしいと思う気持ちがある反面、解体が大変なのは辛いなと思う気持ちもあります(笑)
解体 (土台の解体と外柵の据え直し)
続いては土台になっていた部分に入っている石や土を掘りだしていきます。
ここにも細い根っこが伸びていて、スコップが入らなかったり、根っこが絡んで石が動かなかったりとなかなか思うように進みません。
状況が目に見えて進まないのは作業をしていて辛いものです。
この後、両隣の外柵を据え直す部分を基準の高さまで掘り下げて、石を据え直しました。
下の写真の右側は据え直したところ、左側はこれから掘って据え直すところです。
そして左側も据え直して、土をすべて取り除いたのがこちらです。
ここまでで解体工事は完了です。
このあと基礎コンクリートを打って、お墓を建てていきます。
解体だけでかなり長くなってしまいましたので、その様子は次回の記事でご紹介します。
最後までご覧いただきありがとうございました。
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