こんにちは。
埼玉県草加市、東京都足立区を中心に仕事をしている石材店、篠原石材の篠原匠です。
ここ何日かは最高気温が32~33度でも涼しいと感じるくらい、異常な暑さに慣れてきてしまいました。
このまま暑さが落ち着いてくれればいいなぁと思います。
さて、先日お伝えした通り、お石塔の据付けをしましたのでご紹介します。
外柵部分の据付けについては、下の記事で詳しくご紹介していますのでご覧ください。
前回の記事ではこの状態まででした。
この上に4段据えていきます。
(1日ですべて重ねるわけではなく、通常2日に分けて重ねていきます)
下段(芝台)の施工
まずは下段(芝台)と呼ばれる部分を据えていきます。
敷地が広い墓地だと一枚ものと言って、大きい石を一つ置くことがありますが、こちらのお墓の構造上、四つの石を合わせて一段を作ります。(四つ合わせと呼びます)
四つ合わせにすると、一枚ものに比べると少し動きやすくなりますので、そのあたりも考慮した施工を行います。
■ポイント① : 耐震ボンドを充填
まず下の石と、四つ合わせの石同士がよく固定されるよう、耐震ボンドを接着面に付けています。
この写真で見ると、ちょこっとしか付いていないように見えますが、石を置くと潰れて結構広い面積に広がります。
耐震ボンド自体がとても強力な接着力で、解体工事の時には外そうと思ってもなかなか外れないことがあるくらいのボンドです。
このボンドを付けることで固定効果がぐっと高まります。
また据え付けた後、目地部分(石と石の隙間の部分)には、柔軟性のあるシリコン系の耐震ボンドを充填して仕上げます。
こうすることで、耐震効果だけでなく目地が長持ちする効果も期待できます。
■ポイント② : L字金具で補強
均しの段でもご紹介しました、ステンレスのL字金具を付けて補強します。
耐震ボンドと合わせて使用することで、四つ合わせの石を一枚ものに近づけています。
お石塔の施工
一般的にここから上の三段をお石塔と呼びます。
当社ではお石塔部分は、墓石用地震ゲル「泰震」を採用しています。
それぞれの石の下に、「泰震」を敷いて耐震ボンドを充填して接着します。
こうすることで地震による振動を抑え、墓石にかかる負担を大幅に軽減させることができます。
地震に対して、絶対に大丈夫ということはありませんが、何もしないよりははるかに地震に強いお墓になっています。
こうして建ったお墓がこちらです。
丘カロート型と言われる形の和型石塔です。
お石塔は「長寿の石」と呼ばれる茨城県産の真壁小目石、外柵は福島県産の花塚みかげ石を使っています。
どちらも和型のお石塔にはぴったりの石で、良質な御影石なので長くきれいな状態が続くと思います。
このたびはご縁をいただき、ありがとうございました。
まとめ
二回に分けて外柵とお石塔の施工についてご紹介しました。
お墓の施工には色々な方法がありますが、その場所・形・材料に合った施工をするよう心がけています。
また、新しい方法や技術に対応出来るよう、色々な勉強をしております。
墓地で会った際には、そんな目線からも色々聞いていただければと思います。
最後までご覧いただきありがとうございました。
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篠原石材工業有限会社