石でこんなもの作ってみました  ~大谷石の石明かり~

こんにちは。
埼玉県草加市、東京都足立区を中心に仕事をしている石材店、篠原石材の篠原匠です。

今回は石で作ってみた作品を紹介したいと思います。

以前、御影石で石明かりを作ってみましたが、今回は大谷石を使って石明かりを作ってみました。

 

大谷石石明かり_1

大谷石石明かり_3

大谷石石明かり_2

 

なんとなく三種類作ってみましたが、丸い形の方が大谷石の雰囲気には合っているように感じます。

見ての通り、大谷石は暖かみのある石肌が特徴的で、表面には「みそ」と呼ばれる茶色い斑点が出ています。

 

今回は形だけでなく明かりの出方も変えてみました。

個人的には一番左の縦のスリットのようなものが一番しっくりきますが、いかがでしょうか?

 

 

大谷石ってどんな石?

大谷石
大谷石

大谷石は栃木県宇都宮市で採掘される石で、軽くて柔らかい石です。
加工も比較的容易なので、古くからいろいろな用途に使われてきました。

古いところでは大谷石を積んだ石蔵であったり、建築物の石垣として使われています。

昭和の後半には、石塀や門柱など住宅周りにも多く使われていたので、見たことがあるという方もたくさんいらっしゃると思います。

 

有名どころでいうと、フランク・ロイド・ライト設計の帝国ホテルライト館で使われていました。

帝国ホテル中央玄関
博物館明治村に移設された帝国ホテル中央玄関

 

この帝国ホテルにはちょっとしたエピソードがあるのでご紹介します。

大谷石を建材として使った帝国ホテルが完成し、そのお披露目の会が1923年9月1日に行われました。

この1923年9月1日は何の日だったかお分かりになりますか?

 

 

そうです!関東大震災のあったまさにその日です。

 

完成披露会が行われている最中に関東大震災が発生したのですが、なんと大谷石の建築はほぼ無傷で残ったなんていうエピソードがあります。

この帝国ホテルの中央玄関は、現在愛知県犬山市というところの「博物館 明治村」に移設されています。
また、栃木県日光市の東武ワールドスクウェアには25分の1サイズの展示があります。

 

最近では

それほど信頼されていた大谷石ですが、柔らかく加工が容易な分、屋外で使うと風雨による劣化が激しい面もあるので、屋外で使われることは減ってきています。

 

ただ一方で、最近では他の石にはない見た目の美しさや、消臭・吸湿効果、音響効果などが注目され、住宅や店舗の内装、音楽ホールなどでの利用が広がっています。

また、耐火性と蓄熱性に優れているのが長所で、パンやピザを焼く石窯として使われていたりもします。

 

大谷石を採石した後の地下空間の利用も行われていて、大谷資料館という施設が映画やドラマのロケで使われたり、ワインなどの貯蔵空間としても使われています。

大谷資料館
採石場跡の地下空間(大谷資料館HPより)

この大谷資料館には私も行ったことがありますが、階段を下っていくととても幻想的な空間が広がっていて非日常的な気分が味わえます。
(ただ、地下空間なのでとても寒かったです)

もしご興味のある方は、近くには鬼怒川温泉がありますので旅行がてら行ってみてはいかがでしょうか?

 

今回は大谷石で作った石明かりと、その材料である大谷石についてご紹介してみました。

石にもいろいろな種類があるので、違う石についてもまたの機会にご紹介したいと思います。

最後までご覧いただきありがとうございました。

草加市・足立区でお墓のことなら、親身な対応・丁寧な施工の石材店

篠原石材工業有限会社

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